研究

海外留学:米国University of Wisconsin Law School (1998~2004)

 

 私は、20世紀末の1998年の夏に渡米し、ウィスコンシン大学ロースクールに留学中に21世紀を迎え、同時多発テロを米国で経験しました。

 留学中(1998年8月~2004年3月)は、サマープログラム参加から始まり、コーススタディ中心の修士プログラムM.L.I.(Master of Legal Institutions)にて安楽死・自殺幇助に関する合衆国憲法上の判例分析を行い修了しました。翌年は、研究リサーチと論文執筆中心のLL.M. (Master of Laws)へ進学しました。就寝論文では、ヒトゲノム計画による人間の遺伝子情報の解明がもたらす保険や雇用における遺伝子差別の問題を取り上げ、現在の米国における、遺伝子情報のプライバシー保護と遺伝子差別禁止に対する連邦と州の法的規制の現状と問題点について、様々な立場からの議論を分析しながら考察しました。特にどの様な法政策が平等で公平かという視点から、遺伝子差別禁止法に反対する保守的なリバタリアンや法と経済学派と、遺伝子差別禁止法を支持するリベラルな立場の論争などを比較検討しました。

 その後、Doctor of Juridical Scienceに進学し、Dissertator資格取得を取得しましたが、博士論文を書き上げる前に、阪大に着任が決まったので2004年3月に帰国しました。

ウィスコンシン大学ロースクールのあるマディソン

 

ウィスコンシン大学のある、五大湖の一つであるミシガン湖の西部に位置するウィスコンシン州の州都マディソンは、私のこれまでの人生にとっての第2のホームタウンです。

渡米時には、修士号を一つ取得したら帰国する予定だった私が6年近く生活し、研究をすすめ、多くの友人や親友に出会い、人生についていろいろ考えたタウン、マディソン。 両サイドを美しい湖で囲まれたisthmus(地峡)マディソンの街並み写真の一部を掲載します。
 


完全に表面が凍ったMonona Lake
 

Mendota Lakeの対岸に沈む夕日
 

マディソンの中心部のメインストリート
 

日没直後のマディソンの中心部のメインストリート
 

Mononaテラス方面からのCapitol
 

雪に覆われたマディソン中心の住宅